素材の取り込み

取り込みの準備をする

取り込み先ディスクの最適化

ビデオ素材を取り込む前に、取り込み先のハードディスク(HDD)の「空き容量」と「ファイルの断片化」を確認してください。 空き容量は60分の映像で65GB以上すなわち、1分あたり1.1GB程度が目安となります。ファイルの断片化とは、パソコンを使用しているうちにHDD内のデータがあちこちに散乱して残る現象です。断片化が顕著な場合はHDD内に連続した空きスペースが確保できなくなり、空き容量が十分でもコマ落ちの原因になります。断片化は専用のデフラグソフトで解消することができますが、HDDを破損する危険性がまったくないわけではありません。HDDがビデオ編集専用であるなら、予め初期化しなおす方が安全で確実です。

パソコンの設定をする

DVテープに収録されたビデオ素材の取り込みはCPUにきわめて大きな負荷のかかる作業です。スムーズな取り込みのためには、コンピュータが備えるあらゆる能力を取り込みに振り向けることが重要です。お使いのパソコンによっては下記の設定が必要になるでしょう。

(1)「仮想メモリー」の設定をOFFにする
(2)取り込みに不要な機能拡張書類を読み込まないようにする
(3)スクリーンセーバーなどバックグラウンドで動作するソフトを起動しないようにする

映像の表示方式を設定する

TV画面で映像を表示する方式に「NTSC」と「PAL」の2種類の規格があり、日本ではNTSC方式が採用されています。ビデオ素材を取り込む際は、編集ソフトの映像表示方式を「NTSC」に設定します。間違って「PAL」に設定すると日本のTVでは表示できませんので注意してください。

※「NTSC」と「PAL」の違いについて
NTSCは、走査線が1フレームあたり525本(有効走査線数485本)、フレームレートは29.97fps(約30fps)。PALは走査線数625本、フレームレート25fps。

オーディオの設定をする

DVカメラで収録された音声のサンプリングレートは32kHz(12ビット)または48kHz(16ビット)のどちらかで、カメラの機種によって異なります。取り扱い説明書などで、カメラのサンプリングレートを確認してください。取り込みに際し、ビデオ編集ソフトのオーディオ設定パラメーターは使用したカメラのサンプリングレートと同じに設定してください。この設定を間違えると「ポンポン」とか「パチパチ」という音がしたり、映像との同期がとれなくなったりします。

ビデオ素材を取り込む

すべての準備ができましたら、ビデオ編集ソフトを立ち上げて、取り込んだビデオデータの保存先を指定してください。そしていよいよ取り込みを始めます。DVテープからビデオ素材を取り込むのに大きく3通りの方法があります。

手動で取り込む

DV機器で映像を再生しながら、ビデオ編集ソフトの取り込み開始ボタンと停止ボタンを手動で操作して連続した映像(ビデオクリップ)として順次取り込む方法です。これはどの編集ソフトを使う場合でも、また再生機器がVHSやHi8などのアナログVTRでも可能な最も基本的な方法です。

自動で取り込む

ビデオ編集ソフトのデバイスコントロール機能を利用すると、自動で取り込むことが可能です。テープのタイムコードをもとに取り込み範囲をフレーム単位で指定しておき、編集ソフトの取り込み開始ボタンを押します。すると、DV機器は指定した再生開始位置までテープを巻き戻し、再生を始めます。これと連動してパソコン側では取り込みを開始します。この一連の動作が自動でおこなわれます。全編が1個のビデオクリップとして取り込まれる場合と、2GB毎の複数のビデオクリップに分けて取り込まれる場合があります。また、ショット毎に各々のビデオクリップとして取り込まれる場合もあります。どのように取り込まれるかは編集ソフトの仕様や設定によって変わりますが画質への影響はありません。

必要な箇所を自動で取り込む

複数の取り込み範囲を指定しておき、編集ソフトの取り込み開始ボタンを1回押すだけで、すべてのビデオクリップを自動的に取り込む方法です。これはテープが複数の場合でも可能です。バッチ取り込みとかバッチキャプチャーなどと呼ばれとても便利な方法ですが、Adobe PremierやApple FinalCut Proなどのハイエンドな編集ソフトでのみ可能です。