旅の非常食
※ 常に非常食を持っていよう。
旅に出たらリュックやバックの片隅には、必ず水と非常食を入れておきましょう。
旅に出る時は、自分の家から一歩外に出たら、家の敷居を跨ぐまで、
常に水と非常食を持ち歩く癖をつけておきましょう。
これは自分の体験ですが、エアー・インディアでデリーへ向かう時に、
お腹をすかして飛行機に乗ったら、離陸直前にトラブルがおこり、
機内で缶詰になって、整備工場の脇で修理点検、結局出発が2時間近く遅れて、
なかなか食事にありつけないという事が有りました (ーー;
この時は、子供にだけは先に機内食を配っていました。
ジュースや水はもらえたので、手持ちの食料でその場を何とかしのぎました。
自分は日本国内の旅でも、必ず2食分になる非常食と嗜好品は持っています。
日本では何処でも飲料水は手に入るので、替わりに寝酒を用意して置きます (^^ゞ
これは日本国内といえども、自然災害でホテルに缶詰になったり、
列車やバスに閉じ込められるということが起こるからです。
ましてや外国(特に開発途上国)では何が起こるか解りません。
1泊2日ほど補給が途切れても大丈夫な位の食料を持っていましょう。
持っている非常食の種類や量はその人によって変わってきます。
ボリュームが有る物でないと駄目な人もいるでしょうし、
チョコレートや飴だけで充分に耐えられる人もいると思います。
「自分はこれだけあれば大丈夫だ」と思う量や、
「これだったら食べられる」という種類を持つようにしましょう。
出来れば日本に居る時に、どの程度の食料で空腹感を紛らわせることが出来るかを、
体験することも良いでしょう。これはあくまでも空腹感を感じさせない事が主で、
この時にカロリーとか栄養とかは全然計算に入れることは有りません。
僅か1日か2日位の間ですから、そんなことは無視しましょう。
※ 長距離移動時の非常食。
列車、バス、船などで長時間(4時間以上)の移動をする時は必ず非常食を持ちましょう。
これらの乗物が止まる駅、バスターミナル、港などには、
食堂や食べ物を売っている店などが必ず有ります(特に開発途上国では)。
しかし人が住んでいない山岳地帯や砂漠地帯、海、川を走ったり、
商店や食堂が在っても、夜間や乗物が止まらなかったら食量や水は手に入りません。
何処を走るかコースや所要時間を調べておき、食料や水を調達して置きましょう。
それでは乗物に乗る時は、どのような非常食を用意しておけば良いでしょうか?
第一は調理、加熱、加工をしなくてもそのまま食べられる物です。
第二は腐敗や醗酵しない長期保存が効く物です。
第三は嵩張らずに、出来れば軽くて形が崩れにくい物がベストです。
第四は現地の何処でも手に入り、値段が安い物が理想的です。
第五は高カロリー、高栄養素の食べ物です。
これらの条件を全て満たしている物を探すのはなかなか難しいですが、
ほぼ条件を満たしている物として真っ先に思い浮かぶ物は
ビスケット類、チーズ、乾燥果物、飴、チョコレートです
(これは登山における行動食と言われている物とまったく同じだ (^_^)。
これらの食品を組み合わせると、ほぼ完璧な非常食が出来上がるでしょう。
ビスケット、クラッカー、乾パンなどは何処の国でも手に入りますが、
これらは殆ど当たり外れが無いでしょう。ネパールやインドなどでもかなりのレベルです。
ただ日本人にとっては甘過ぎる物が有りますので注意しましょう。
おやつではなく主食として考えると、どちらかというと余り甘くない物が良いでしょう。
国によって違いますが、同じ穀物類として、加工をせずに
トウモロコシや大豆などの豆類の炒った物を売っている所も在ります。
日本でも昔は炒り豆、炒り米、干飯などが行動食や非常食に用いられていました。
チーズはその国独特の物が有りますので、試食して口に合う物を選びましょう。
チベットやモンゴルの文化圏では、乾燥させた保存用のチーズが有ります。
国によってはチーズを作ったり、食べいない国も有りますので要注意です。
乾燥果物はその国によって色々と有りますが、これが無い国は殆ど無いでしょう。
一般的にはブドウ、アンズ、プラム、バナナ、パパイヤ、イチジクでしょう。
中近東からアフリカ北部に掛けてはナツメヤシというとても強い味方がいます。
飴は何処の国にも有りますが、暑い国の飴は暑さで溶けないように出来ています。
しかし開発途上国の飴は、全体的に甘味が弱い物が多いです。
インドでは、なんとスパイスの粒が入っている飴が有りましたが、さすがインド (・・;
チョコレートはどちらかというと文明国の食べ物で、開発途上国では余り無く、
有っても殆どが輸入品でしょう。しかしその国で売っているチョコレートは、
やはりその国の気温では溶けない物が売られているはずです。
チューブ入りのチョコレートやピーナツバターなどが手に入れば、
クラッカーや乾パンに塗れるので、扱いやすく理想的な物です。
最後に飲料水ですが、短時間(4時間以下)の移動の時でも最低500tは持っていましょう。
長時間(8時間以上)にわたる移動の時は、少なくとも1リットルは必要でしょう。
1.5リットルの水が有れば、24時間水が手に入らなくても何とか持つものです。
水道水の飲めない国に行ったら常にミネラルウォーターのペットボトルを持っていましょう。
※ 日常生活で常備しておく食料。
移動するの時だけでなく、町中のゲストハウスで普通に生活している時でも、
手元には飲料水と食料を確保しておきましょう。
非常食とは常に持っていてこそ非常食としての意味が有ります。
事故や事件で外食が出来なくなったり、店が閉まってしまうことも有ります。
自分の経験では、ネパールで民主化運動の暴動が有った時に、
カトマンズに夜間外出禁止令が出て、夕方から朝までゲストハウスに缶詰になりました。
旅先においての、普段の生活の場ではどのような食料品が、
非常食として有効かいうと、条件によって大きく二つに分かれます。
それはお湯(理想的には熱湯)が自分の部屋で作れるか、すぐに手に入るかです。
お湯が手に入らないと、移動時の非常食と変わらなくなりますが、
腐りにくいパン類や果物、缶詰類などがレパートリーとして増えるくらいで、
これらについては判断がつくでしょう。
もし手軽にお湯(出来れば熱湯)が手に入るとなるとレパートリーがぐんと増えてきます。
まず筆頭にあげられるのはインスタントラーメンなどの麺類でしょう。
これらの麺類は加熱させるコンロや鍋などが必要ない、
お湯を掛ければ出来上がるというタイプの物が良いでしょう。
カップ入り麺が手に入らなくても、チキンラーメンのような袋物で、
マグカップに入れてお湯を掛ければ良いという物なら大丈夫です。
もうひとつはインスタントのスープ類です。
1人前の小袋入りのポタージュ、コンソメ、味噌汁などです。
これらはパン、ビスケット、クラッカーなどと共に用いますが、
ポタージュ類はボリュームが有り、それだけで一時しのぎができます。
その他には、その人の嗜好や旅行する国や地域にもよりますが、
インスタントのマッシュポテト、蕎麦粉、麦焦がし(麦を炒って粉にした物)などは
熱湯を掛けて掻き回すだけで、簡単にすぐ食べられます。
※ 日本から持って行く食品。
★ 持って行く物の条件。
外国へ出かける時に、日本から持って行く食料品としてどのような物が良いかは、
その人の嗜好によって変わってきますが、外国へ持って行く食料品としては、
以下のような条件に合う物を持って行くようにしましょう。
第一は出来るだけ渡航先では手に入らない日本独特の食べ物。
第二は嵩張らず、壊れにくく、重くない物。
第三は常温でも腐敗や醗酵しない物。
第四は日頃食べており自分の嗜好品であること。
第一の条件は説明の必要は無いと思いますが、
渡航先の国や町で、多少高くても手に入る物が有るかも知れませんので、
調べられたら、調べておく方が良いでしょう。
第二、第三の条件は「長距離移動時の非常食」と同じ条件に有るので、
特に問題は無いと思います。
第四の条件が、この中で一番重要な条件だと思います。
長期旅行や旅先で体調が崩れた時、食欲が無くなってしまった時は、
食べ慣れない現地食よりも日本食が食べたくなるものです。
特に自分が好きな物だと、なんとなく食事が出来ることが有ります。
そのような食料品を持っていると、旅先ではなんとなく心強いものです。
★ どのような物を持って行くか。
それではどのような食料品がお勧めかといいますと、
以下のような物があげられますが、自分の嗜好で選びましょう。
調味料としてはビニールの小袋に入った醤油とソースと味噌です。
醤油、味噌はともかくとして、何故ソースが入っているかといいますと、
ウスターソースは欧米などでも手に入りますが、
ドロリとしたトンカツソースとか中濃ソースは日本独特の物で手に入りません。
御飯が有る時に、御飯にかけると食欲が増す物として、ビニールの小袋に入った
海苔の佃煮、梅びしお(梅干のペースト)、ふりかけ、ユカリ、胡麻塩などです。
そして御飯とペアーを組む物としてお茶漬け海苔(ふりかけにもお汁に代用できる)、
インスタントの味噌汁とお吸い物などがあります。
おかずとなる物としてはビニールパックになった梅干、昆布の佃煮、
アサリやシジミの佃煮、塩鮭のフレーク、味付海苔などが挙げられます。
米は今や世界の何処でも手に入りますので、だいたいの国で御飯は食べられます。
お湯をもらって御飯に掛けて、しばらくすると少しは柔らかくなるので、
お粥の替りにもなり、これらの物で柔らかくなった御飯を食べると食欲が出て来るでしょう。
食事絡みで無い食料品となると完全に嗜好品になるので、羊羹、煎餅、柿の種、
落雁、飴、チョコレート、カロリーメイトなど条件に合えば何でも良いでしょう。
インスタントな飲物としては抹茶、煎茶、番茶、昆布茶、生姜湯、くず湯、
紅茶、コーヒー、ココアなどが有ります。
中にはお茶の豊富な中国へ、わざわざ日本茶を持ってきて振舞ってくれた人もいます (・_・)
★ 飴の話(余談ですが)。
自分は外国へ出かける時に、必ず日本製の飴を数種類持って行きます。
出来るだけ溶けにくくて壊れにくい物、出来るだけ甘くて、刺激の弱い物、
そして1個ずつパッケージされた物を選びます。
そしてパッケージには、飴の内容が日本語か英語で書かれていて、
飴の内容を示す絵などが描かれていれば、誰にも解りますので最高です。
そして誰でも食べられる、当り障りの無いものを選びます
(つまりあらゆる宗教や生活習慣のタブーに触れない物)。
何故このような飴を持って行くかといいますと、
この飴は自分の非常食として使うだけでは無いからです。
長時間乗物に乗っている時に、現地の人から色々と食べ物をもらう事が多いので、
その時のお返しに「日本製の飴だよ」と言ってあげるのです。
同じ席に居た、家族連れの子供達にあげたりすると、その家族と仲良くなれます。
町では子供達にあげて、子供達と仲良く成ると、
今までに見えない色々なことが見えてくるようになります。
一粒の飴がコミュニケーションの道具にも成るのです。
飴にまつわる旅先でのエピソードはたくさん有りますが、ここでは省略します。
「日本製の飴だよ」という一言が、一粒の飴の力を大きくしています。
これからも「日本製の飴」を持って旅に出かけることでしょう。
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