星状神経節照射療法

星状神経節照射療法は、頚部にある交感神経節(星状神経節)に生体深達性の高い波長帯高密度近赤外線を照射する治療法です。当治療室で使用しているSuper Lizer HT-2200(東京医研株式会社)は、光の中でもっとも深達性の高い波長帯の光(0.6μm〜1.6μm)を、最高出力2200Wでスポット状に照射することを可能にした初めての光線治療器です。近年、Super Lizerを使用した光照射療法は各医科領域においてその優れた効果が次々と報告され、国内の各医科主要学会をはじめ海外学会でも、その治療成績は多くの関心を集めています。また、現在全国74の国公立大学病院で使用され、広い領域で認められている高い有効性を持っています。
星状神経節ブロックは、これまで麻酔科、ぺインクリニック領域で頻用されて来ました。しかし、この手技を施行するためには針を刺す部位や角度、深さなどがシビアで難しく、医師でもある程度の訓練が必要であることと、曖声や上腕神経叢ブロックの発生などの副作用や合併症もあって、誰でもが施行できる手技ではないことが欠点でした。
また、患者さんにとってみても、生体に針を刺し薬液を注入する訳ですので当然痛みを伴い、何回も続ける必要があるため非常に苦痛を伴います。中には体調上、もしくは体質上星状神経節ブロックのできない患者さんもいます。
その点、スーパーライザーを用いた光線療法である星状神経節照射は、どのような患者にも施行でき、無痛かつ無侵襲であることに加えて、実施が容易な治療法であるといえます。
特に、小児での使用は安全・無痛であることから非常に受け入れられやすく、麻酔科医の中からも“なくてはならない方法のーつ”という声も多く出ております。
神経ブロックは、針を刺す部位や角度、深さがシビアで難しいが、光線照射療法は光が拡散するので、プローブを当てるだけで実施が容易である。
星状神経節
星状神経節の位置を少し詳しく説明しますと、頸椎(首の骨を形成する椎骨。7個ある)の一番下にある第七頸椎の横突起の両隣りにあります。頸部にある交感神経節は、上頸神経節、中頸神経節、下頸神経節、そして第一胸神経節の4つですが、このうち下頸神経節と第一胸神経節の融合したものを星状神経節(又

は頸胸神経節)といいます。(図1・2) 偏平な星のような形をしているからです。
大きさは15×5×3mmで、これに節前繊維、節後繊維がついています。
自律神経と星状神経節ブロック
星状神経節には、頭・顔面・首・上肢・胸・心臓・気管支・肺などを支配している交感神経が集まっています。いわば“神経のツボ”のようなところです。
交感神経は、体のあらゆる臓器や器官の働きを白動的に調節している自律神経のひとつです。自律神経系には交感神経と副交感神経とがあり、その中枢は間脳の視床下部にあります。呼吸・脈拍・血圧・体温・発汗・排尿・排便など、みんな自律神経によってコントロールされています。
交感神経と副交感神経は一般的には括抗的に働き、たとえば、心拍数は交感神経が興奮すると早くなり、副交感神経(迷走神経)が興奮すると遅くなります。
一般に交感神経は身体活動を亢進させるように作用し、副交感神経はそれを抑制するように作用します。運動をしている時は交感神経が緊張し、休んでいる時は副交感神経が緊張するというように、必要に応じてどちらかの神経系の作用が強くなって臓器や器官の働きをコントロールしています。

白律神経の作用が実際にどのように臓器を支配しているか、いくつかの例をあげてみましよう。(図4)
交感神経系が興奮すると、@心臓の拍動は促進、A血管は収縮、B血圧は上昇、C瞳孔は拡大、D気管支は拡張、E発汗は促進、F消化活動は抑制、G立毛筋は収縮・・・・・・といった生理現象が起こります。
一方、副交感神経系が緊張すると、@心臓の拍動は抑制、A血管は拡張、B血圧は下降、C瞳孔は縮小、D気管支は収縮、E発汗は抑制、F消化活動は促進、G立毛筋弛緩・・・・・・といったふうに交感神経の緊張状態とはまったく反対の現象が起こります。
ペインクリニックでは交感神経ブロックは非常に多く行われますが、このような目的で副交感神経ブロックはまったく行われません。むしろ副交感神経をブロックしないように気をつけます。また星状神経(交感神経)節ブロックを行ったからといって、副交感神経が変化することもありません。
白律神経系の活動の基調はやはり副交感神経系であって、交感神経の働きはむしろアクセント的な役割であって、このコントロールが重要と考えられます。
星状神経節ブロック療法のすばらしさ
星状神経節ブロックとは、すでに述べましたように、のどのところにある星状神経節という神経の「ツボ」のような部位に局所麻酔薬を注入し、交感神経の作用を遮断する療法です。
英語の「stellate ganglion block」から「SGB」という略称がよく用いられます。
stellateは「星型の」、ganglionは「塊り」という意昧を表す語ですが、この場合は「神経節」の意昧で、神経細胞が集まって太くなっている神経の部分の名称として使われています。
さて、星状神経節ブロック療法は、自律神経系の中枢である視床下部に影響を及ぽし、全身的に交感神経の緊張を緩和します。交感神経の過緊張(過剰な緊張)が、全身的にさまざまなトラブルを作り出す仕組みは、血液の循環障害が起こり、ホルモンの分泌が乱れ、病気を防ぐ免疫の働きも低下するというように、体の健康を保つおおもとの仕組みが混乱するために、いろいろな病気や症状が起こってくるわけです。それに対して、星状神経節ブロック療法は、おおもとの原因である交感神経の過緊張を緩和させますので、いろいろな病気や症状が治ってくるのです。
人の体には、体内に生じたいろいろな機能のアンバランスを元の状態に復元しようとする作用「ホメオスタシス」(生体の恒常性維持)の機能があります。
体温の調整、代謝の調節、ホルモンのコントロール、こうした生体の恒常性を維持するためのさまざまな働きを統括しているのが視床下部です。
図5に示すように精神・情動の刺激、環境条件の変動による情報、体の内部の変動の情報がすべて視床下部に集まります。視床下部はこの情報から適切な判断をして、免疫系、内分泌系、白律神経系へそれぞれ指令を発して体の恒常性維持を図っているのです。したがって、この情報を集めて指令を発するどの過程に異常が起こっても、病気になると考えてよいでしよう。
星状神経節ブロックは、その視床下部に作用して白律神経系、内分泌系、免疫系の歪みを直し、ホメオスタシスを回復させる治療なのです。
星状神経節ブロック療法の自律神経系に対する作用は、まず全身の交感神経の過緊張を緩和し、うっ帯していた血行を改菩することです。この血行改善こそ、星状神経節ブロックでいろいろな病気や症状が改善される最大の理由です。
体には自然治癒力が備わっていますが、その自然治癒力を発揮させるのが、血液です。血液の中には細胞を賦活する酸素や栄養分とともに自然治癒力を助ける物質(免疫物質)もたくさん含まれています。ですから、血液循環をよくすることが、あらゆる病気の治療法の基本なのです。
不快情動ストレスなどが視床下部の交感神経を刺激し、その過緊張が長く続
くと、視床下部における恒常性維持が乱れる。その結果、免疫系、内分泌系、
自律神経系に異常な信号が送られるため、病気になる。
星状神経節ブロック療法の適応疾患
「星状神経節ブロック療法」は、頭・顔・首・肩・腕など上半身の痛みから、現代医学では決定的な治療法がないような病気まで、自然治癒力を高めることで、様々な病気や症状に効果が期待できます。
全 身:
カゼとその予防、自律神経失調症、本態性高・低血圧、起立性調節障害、乗り物酔い、パニック障害、冷え症、低体温症、絞扼性神経障害、本態性振戦、脳卒中後遺症、不眠症、過眠症、多発性硬化症、重症筋無力症、慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群、全身性強皮症、バセドウ病、橋本病、潰瘍性大腸炎、べ一チェット病、反射性交感神経性萎縮症、カウザルギー、幻肢痛、断端痛、帯状疱疹後神経痛、ガン、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、痛風、骨粗鬆症、拒食症、過食症、慢性疲労症候群、甲状腺機能亢進・低下症、化学物質過敏症
頭 部:
片頭痛、緊張型頭痛、頸性頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎、脳血管攣縮、脳血栓、脳梗塞、頭部外傷後遺症
顔 面:
顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性)、非定型顔面痛、顎関節症
口 腔:
抜歯後痛、舌痛症、口内炎、舌炎、歯肉炎、口唇炎、歯ぎしり、口内乾燥症
頸肩上肢:
レイノー病、レイノー症候群、急性動脈閉塞症、バージャー病、肩手症候群、頸肩腕症候群、椎間板ヘルニア、外傷性頸部症候群、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎、乳房切断後症候群、テニス肘、肘部管症候群、手根管症候群、尺骨神経管症候群、腱鞘炎、頸椎症、腕神経ニューロパチー(外傷性、術後)、関節炎、肩こり、ヘバーデン結節、ばね指
腰下肢:
腰下肢痛、変形性膝関節症、大腿骨頭壊死症、バージャー病、閉塞性動脈硬化症、肢端紅痛症、肢端紫藍症、足根管症候群、下肢静脈瘤、こむら返り
循環器:
心筋梗塞、狭心症、洞性頻脈、不整脈
呼吸器:
慢性気管支炎、肺栓塞、肺気腫、過換気症候群、気管支ぜんそく、自然気胸
消化器:
過敏性腸症候群、胃炎、肝炎、クローン病、消化性潰瘍、逆流性食道炎、胆道ジスキネジー、便秘、下痢、腹部緊満症、ダンピング症候群、痔核、裂肛、脱肛
産婦人科:
月経異常、月経前緊張症、月経困難症、子宮内膜症、更年期障害、子宮摘出後自律神経失調症、尿失禁、膀胱炎、膣外陰部カンジダ症、女性不妊、つわり、膣痙
泌尿器科:
神経性頻尿、インポテンス、尿失禁、夜尿症、腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、IgA腎症、多発性嚢胞腎、遊走腎、前立腺肥大症、前立腺症、男性不妊
皮膚科:
全身多汗症、掌蹠多汗症、乏汗症、ニキビ、乾癬、汗疱、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、全身性白癬症、足白癬、爪白癬、皮膚掻痒症、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、掌蹠膿疱症、帯状疱疹、単純疱疹、天疱瘡、ケロイド、円形脱毛症、凍傷、凍瘡、爪甲軟化症、爪甲縦裂症、爪甲層状剥離症、爪囲炎、陥入爪、巻き爪、わきが、進行性指掌角化症、あかぎれ、ウオノメ、タコ
眼 科:
網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、中心性網膜症、原田病、ぶどう膜炎、視神経炎、黄斑浮腫、角膜ヘルペス、角膜潰瘍、白内障、緑内障、アレルギー性結膜炎、瞳孔緊張症、飛蚊症、眼精疲労、ドライアイ、屈折異常
耳鼻科:
花粉症、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、鼻茸、慢性副鼻腔炎、急性副鼻腔炎、術後性上顎嚢胞、突発性難聴、浸出性中耳炎、メニエール病、良性発作性頭位眩暈、鼻閉、扁桃炎、耳鳴り、咽喉頭異常感症、嗅覚障害、いびき、睡眠時無呼吸症候群
星状神経節ブロック療法が自然治癒力を高めます
人体は常に自律神経によって脳の支配を受けていて、知らずしらずのうちに自律神経が私達の身体をコントロールしてくれています。のど仏の横には、胸から上の頭・顔面・首・肩・上肢・胸・心臓・気管支・肺などを支配する自律神経、即ち"交感神経の中継所"のようなところがあります。この場所を星状神経節といって、ここに少量の局所麻酔薬を注入し一時的にブロックします。すると、脳の視床下部の機能が改善され、全身の血液の循環やホルモンの分泌が正常化すると考えられています。分りやすく説明しますと、人の自律神経はコンピューターに例えられます。もし何らかの原因で自律神経系が異常を起こすと、ちょうどパソコンが途中で止まった(フリーズした)時のような状態になってしまいます。こんな時にはパソコンを強制終了させ再起動させなければなりません。人では星状神経節ブロックにより自律神経の働きを一時的に遮断しリセットしてあげる事になります。これによって、脳の働きが正常にもどり身体全体の自然治癒力が高まり病気が改善していくのです。
このように、「星状神経節ブロック療法」は、自然治癒力を活性化させて病気を快方へと向かわせる全身治療であるため、様々な病気に効果を発揮します。例えば、花粉症・アレルギー性鼻炎・気管支ぜんそく・アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をはじめ、顔面神経麻痺、慢性関節リウマチ、帯状疱疹、高血圧症、バセドウ病、生理不順、生理痛、更年期障害など、今までの医学では決定的な治療法がない病気でも、症状が軽くなったり、消えてしまったりして、多くの患者さんがその苦しみから解放されています。また、頭が痛い・重い、肩がこる、体がだるい、手足が冷える、食欲がない、下痢と便秘をくり返す、よく眠れない、朝の寝起きが悪い…といった症状が延々と続いている方にも効果が期待できます。
星状神経節ブロックは治療目的の病気以外にも多くのメリットがあります
星状神経節照射療法の大きな特徴は、くり返し施行することによって治療目的の病気や症状以外に、それに伴う様々な身体の不調が改善されてくることです。
治療を始めると、患者さんの中に「最近、身体の調子がいい」と訴えてこられる方がいます。よくよくお聞きしてみると、慢性に経過している(アレルギー性)鼻炎・胃部不快感・食欲不振・便秘・下痢・痔核・冷え症・あかぎれ・水虫・頻尿・インポテンス・生理不順・生理痛・不眠症・疲労倦怠感…といった病気や症状が改善されてくるのです。
こうした病気や症状は、ストレスなどによって発生した異常信号が脳の上位中枢(人間らしい中枢)から下位中枢(生きるために必要な中枢)にもたらされることで、下位中枢にある自律神経(特に交感神経)の過剰な緊張がひきおこされ、人がもともと持っている病気を防ぎ身体の不調を治す働き(自然治癒力)が低下することによってに起こります。また下位中枢、即ち生きるために必要な中枢には自律神経の中枢以外にも、ホルモンの中枢、免疫の中枢などがあり、これらは密接に関連して、不調を起こせば元気な生活など到底送れなくなってしまう重要な場所です。
これに対して、星状神経節ブロック療法は、生きるために必要な中枢を活性化させ、不快な病気や症状のおおもとの原因である交感神経の緊張を緩和し、身体全体の血液の循環をよくし、ホルモン分泌の乱れを改善します。
また、副作用がないのも「星状神経節ブロック療法」の特徴です。老若男女を問わず、妊娠中の女性でも、ほとんどの方が治療を受けることができ、病気や症状を悪化させるようなこともありません。
治療の効果が現れるのは、病気の種類や程度によって違いますが、1回目の治療後から自覚する方も少なくなく、 5〜6回でとてもよくなる方もいれば、10回でほとんどなおる患者さんもいらっしゃいます。
病気によって異なりますが、一週間に2回星状神経節照射治療を合計4週間から5週間続けるとよい効果がでるようです。
この文章は東京医研株式会社のパンフレットをもとに作成しましたことをお断り致します。
慢性頭痛と星状神経節照射
痛みの悪循環の遮断
痛み刺激は末梢神経から脊髄を経由して中枢に伝達されますが,同時に脊髄反射路を介して交感神経,運動神経の興奮をも引き起こします。これによって,障害部位およびその周辺の血管撃縮や筋緊張が起こり,次いで局所血流低下,酸素 欠乏による異常代謝が進行し,局所には発痛物質の産成・遊離が促進され,痛み受容器の感受性が高まり,一連の悪循環が成立します(図2).
この悪循環を断ち切るのに最も良い手段が神経ブロックです。
交感神経桟能の遮断
交感神経機能が神経ブロックにより遮断されますと,局所の血流増大,発汗抑制,交感神経知 覚枝遮断などが起こります。阻血性の痛みには,局所血流の増大が最も必要なことです。.
神経ブロックの対象となる頭痛は,何年にもわたって続いたり,発作,緩解を繰り返すような慢性頭痛で、片頭痛,群発頭痛,緊張型頭痛などの機能的頭痛です。外傷や疾患が落ち着いた後にも続く症候性頭痛,神経痛なども対象になります。
また,頸稚由来の神経根症による頭痛は,突発的ですが神経ブロックの良い適応であります。
星状神経節ブロック
慢性頭痛に対して用いられる神経ブロックのうち、代表的なものは星状神経節ブロックです。
星状神経節がブロックされますと,頭・顔,頸部,上肢および上胸部の血流が増加し,これらの部位が非常に温かくなり,気持ちが良くなり,場合によっては眠くなります。交感神経は,人が非常に興奮したり,緊張したときに働きますので,ブロックによって,それとは反対の穏やかな状況が作られる利点があると考えています.血管が拡張するために生じる頭痛(片頭痛,群発頭痛)などには,このブロックを繰り返すことで血管の働きの安定が得られ,発作が起こりにくくなると推察されます。
片頭痛,群発頭痛,緊張型頭痛,症候性三叉神経痛,非定型顔面痛などの治療に用いられます.
星状神経節とは、のどのところにある、神経の「ツボ」のような部位です。星状神経節ブロック療法とは、この部位に局所麻酔薬を注入し、交感神経の作用を遮断する療法です。この療法は、視床下部に作用して自律神経系、内分泌系、免疫系の歪みを直し、ホメオスタシスを回復させます。自律神経系に対する作用は、まず全身の交感神経の過緊張を緩和し、うっ帯していた血行を改善して、自律神経の平衡バランスを保ってくれます。この星状神経節ブロックは、ペインクリニックでよく行われいますが、針を刺す部位や角度、深さなどがシビアで難しく、合併症などもあります。患者さんにとっても、痛みも伴い苦痛を伴います。そこで、もっと安全で簡単にその効果をだせるスーパーライザー(東京医研(株))という医療機器があります。当院で使用しているスーパーライザーは、1、800mVの光刺激を星状神経節に集中照射する機器です。この治療効果は星状神経節ブロックのように即時ではありませんが(すぐに効果が確認できる場合もありますが)半日後には効果が出て、翌日は症状が軽減します。そこで連日、症状がなくなるまで照射を続けます。この方法では合併症は皆無なので、連日の治療ができ、その結果、霧が晴れたように症状が改善していきます。最低30回は照射を繰り返して行う必要があります。
星状神経節ブロックの治療成績
1)非定型顔面痛(atypical facial pain)
222例についてみると,全治25%,略治6%,軽快47%,不変1名,増悪7%でおよそ78%に良好な結果を得ています。これに要する星状神経節ブロック(SGB)の回数は10回までが圧倒的に多い(表1).
2)片頭痛(migraine)
治療後平均8カ月で,138例について調査したところ,全快16%,軽快649a不変21%,悪化なしで,79%に症状改善をみています。これをさらに4年10カ月経ったあとで調査を行い,得た74例についてみますと,全快12銘,軽快41名,不変43%,悪化4%で,53%になお症状の改善をみています(図5).
3)群発頭痛(cluster headache)
群発頭痛の治療効果判定はむつかしく且慎重を要します。筆者らが89例についてみたのでは著効14%で,明らかに群発期間中であるのに発作が消失し,以後次回群発予定日になっても無症状のまゝです。軽減45%は発作の軽快短縮をみた例です.無効13%,なお16%にブロック直後発作が誘発されたのをみています(図6).
以上のことからSGBにより約60名は発作の軽減,発作期の消失をみています。このように現在迄に約250例を診療しています.
以上の成績は星状神経節ブロックの創始者若杉文吉先生のものです。
さらに詳しくお知りになりたい方へ
東京医研ホームページ
レーザー医学
星状神経節ブロック療法 武蔵野病院ホームページ
星状神経節ブロック療法のすすめ
レーザー治療について
日本レーザー医学会誌
