#060 三者三様(2004-7-5up)

★「ぼくらの同窓会コンサート会場限定マキシシングル
堀ちえみ・岩崎良美・石川ひとみ

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大阪・東京の2箇所で開催される〜ぼくらの同窓会コンサート〜。
チケットと交換で会場限定シングルがプレゼントされます。
M-1はちえみカラオケリクエストNo.1の「リ・ボ・ン(ぼくらのベストVersion)」
アレンジは山崎一稔。オリジナルの萩田光雄アレンジのベンチャーズ風歌謡の
エレキギターのリフを活かしながら、ピコピコ打ち込みに変身。 
ただねぇ、そのデジタル具合が洗練された無くて。そこがちえみっぽいのか? 
ボーカルは他の二人に比べて正直辛いんですけど、唄の仕事してなかった
からねぇ…。最後の“ごめんね”の台詞の下手っぽさは当時のままか(笑)。
M-2も同じく良美カラオケリクエストNo.1の「涼風(ぼくらのベストVersion)」
この曲も山崎一稔アレンジ。こちらはオリジナルの質感を排したフレンチの
香り漂うボサノヴァ調。逆にこれぐらいしないと本人が歌いたがらないのかも。 
とても格調高く彼女の志向性が具現化されてる感じ。手堅いボーカルです。 
M-3は石川ひとみ「三枚の写真(一五一会Version)」。リクエストNo.2でした。
アレンジは旦那様:山田直毅。元々がフォーキーなサウンドだったので、
違和感なくすんなり入ってきます。ストリングスやリズム隊の引用と
一五一会との相性も良く、2004年の「三枚の写真」を堪能できると思います。
ひっちゃんCDでは割とあっさりとして肩の力を抜いた感じのボーカルですが、
LIVEでは凄く情感たっぷりに歌い込んでいて、そちらの方が良かったです。
こんなに沁みる曲だと思っていなかったので、マジ泣けます。
三人それぞれの現在が詰まった1枚。是非中野サンプラザで体感してください!。 
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#059 衝撃のコンプリート@箱地獄(2004-5-30up)

★『石川秀美BOX』
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とうとう出ましたファン待望の『石川秀美BOX』。曲揃いの良いBESTも
無かったので嬉しい人も多いのでは?。とはいえ2枚組「HIDEMI20」
「ペパーミント」を持ってたし後期はそんな思い入れのある曲は無いんだけど^^;。
僕が最初に買ったシングルは「哀しみのブリザード」。作詞:麻木かおる、 
作曲:小田裕一郎、編曲:矢野誠。サビで一瞬メジャーに展開する、テクノ歌謡。 
ディスコっぽいノリの8ビート。シンセが16でピコピコ刻むのが心地よいです。
メロ自体は大したこと無いけど、こういうの好きなんで。シングルver.がどーの
こーのとネットで盛り上がっていましたが、そうそうこれよ!“♪の〜”声の裏返り。
久しぶりに聴いたのはc/w「あなたがNo.1」。懐かしい(感涙)。実家のアナログ
なんて全然聴いてなかったからすっかり忘れてたけど、当時大好きだったぁ。 
松本一起の歌詞は男子媚び系のチープな世界だけど、彼女の中高域を活かした
勢いのあるメロディーがとてもエクスタシー。よしえもkyon2も唄ってたけど
“あなたがNo.1”物は、デビュー間もない当時のアイドルにはMUSTアイテムでした。
聖子を狙って沢田富美子になったデビュー曲の「妖精時代」。サビ頭とAメロしか
無いので少々物足りなさも有るけど、アレンジの萩田光雄ワールドを堪能するには
もってこいの作品。特に頭サビのストリングスとブラスとコーラスの掛け合いの妙。
間奏のギターソロと合わせ、飛翔感溢れる、素晴らしい職人技を聴いて欲しいです。
僕的にはこの後「涙のペーパームーン」「Hey!ミスター・ポリスマン」へ続いてく流れが 
好きかな。次作の「恋はサマーフィーリング」はなんで今更桜田淳子?って気がしました。
問題の「ゆ・れ・て湘南」。僕は当時後追いでシングル買いました。日本人の好きそうな
マイナー歌謡。何の変哲の無いサビメロが今でもカラオケで唄いたくなる要因でしょう。
特典のDVDにはシングルVer.が収録されてますがCDに入ってるのがねぇ…。どこの 
レコード会社も当時のディレクターなんて居ないんでしょうね。会社の良心に任せるしか。 
彼女、唄はともかく、顔のパーツも美形だし脚も綺麗。でもやっぱ瞳が暗くないですか?。
近視の人?。僕が入れ込まなかったのはその辺りに理由があるのか。今週の1曲では、 
お色気時代のクレイジー歌謡の傑作『あなたとハプニング』をご紹介してます。
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#058 楽曲に罪は無し@箱地獄(2004-5-24up)

★『桜田淳子BOX』
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ついでと言っては何ですが去年9月21日にリリースされた待望の『桜田淳子BOX』
2枚組BESTは後期の曲の揃いが悪くて 『MISS KISS』『ミスティ』が聴けて嬉しい。
そんなBOXの中からご紹介。まずは既に持ってけど『もう一度だけふりむいて』
作詞は阿久悠。もう完全に別れしか見えない状況の男女を描いています。 
せめて想い出だけは壊さないでと、彼女の心の叫びが切なく哀しいです。 
なんかストーリーの運びが玄人仕立てで、感服させられます。まさにプロ仕事。
作曲はキャンディーズでお馴染みの穂口雄右。倍速テンポのミディアム。
当然僕好みの、ど・マイナー。大まかにA-B-C-A-B-C-Dの構成。
「わな」や「失恋記念日」をちょっとマッタリさせたグルーヴのある感じ。 
日本人の琴線に触れそうなメロディー展開が歌詞同様切なさを盛り上げます。
アレンジが高田弘。ムード歌謡なコーラスが時代を感じさせるけれど
ドラムの芸の細かさと言ったら。特にトレモロ系なんてもうノックダウンです。
勿論他の楽器もかなり泣きが入っておりアイドルにしてはかなり冒険サウンド。
珍しく肩の力の抜けたボーカルも無理なく大人の女性を表現していてgood。
この曲高値安定期の作品の中で唯一11位止まりの曲です(売上は20万超えてるけど)。
もう1曲は京平先生の『もう戻れない』のc/wの『ロンリー・ガール』(≠佐東由梨)。
トイレを我慢してるかのような疾走感溢れるA面よりテンポが落ち着いた、 
メロウなディスコチューン。作詞は阿久悠。編曲は船山基紀。
歌詞に出てくる小道具も大人っぽくて明るいお色気から脱皮を図ってます。
おかずがドンドコしまくりの船山アレンジもツボを押さえていて超アガります。
絶品なのが彼女のボーカル。高いトーンで畳み込みかけるサビで 
登場する絶妙な裏返り。再現しろって言っても出来ないだろうけど、 
魂が叫んでます。是非耳を澄ませて堪能して頂きたい一品です。
 まぁ、京平先生といえば『リップスティック』でしょうが…。
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#057 京平祭り第5弾@元祖箱地獄・(2004-4-27up)

★「太陽のバカンス/ラスト・デイト」榊原郁恵
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今となっては当たり前のアイドルBOXセットですが、デビュー25周年で
リリースされたBOX「郁恵自身」はその走りかも。今回ご紹介するのは 
S56年6月1日にリリース『太陽のバカンス』とc/wの『ラスト・デイト』です
(オリコン最高位24位・売上6.4万枚)。両曲共作詞:三浦徳子・作曲:筒美京平・
編曲:萩田光雄。今週の1曲#011でご紹介したのも筒美作品の『ROBOT』でした。 
前Sg.『想い出パズル』では大人の失恋ソングにTRY。女性受けしそうな内容でしたが、
同じ大人のLOVEソングでも、今作では情熱的な灼熱の恋を謳い上げてます。 
髪を触れられたり、くちづけや、男の広い肩と、アイテムが色っぽいし、
浮気な恋じゃないの、アタシは本気なのよ!ってのが格好良く描かれています。
京平節満載なメロディーは、主に4小節単位の動機が展開するA-B-C構成。 
その動機もAメロでは1小節毎に同じ譜割が繰り返されてます。
そして何と言ってもサビからの盛り上がりが最高。最後のリフレインでは半音#。
大したレンジじゃないのに無条件に身体が反応してしまうノリの良さが堪りません。
アレンジはイントロの泣きのSAXとギターが印象的なイタリアン・ツイスト(?)。
男声コーラスも洒落てるし、相変わらずストリングスもうねりまくりでアガります。
c/wの『ラスト・デイト』はずっとCDで聴きたかった〜!。A面とは対照的に、
心変わりした恋人をそれでも気遣う(いや、実は白状させようとしている?)男歌。 
ストーリー展開も大人の雰囲気バッチリ。ちょっと未練たらしい所もGOOD。
こちらもメロディーは4小節単位の動機が繰り返されるA-B-Cの構成。
AメロBメロと8分音符を中心に淡々と刻み、サビから畳み込みかけます。
マイナーの展開で最後はメジャー。リズムもゆったり目で訴えかけてきます。 
サウンドは同じくギターが泣いてますが、アメリカン・ソウル(?)の 
フレーバーを施したメロウなアレンジ。シンセやエレピの音遣いがお洒落。 
どちらの曲もボーカルもパンチの効いた唄い方で好感持てます。 
c/wで一箇所♪“のぉっ”ってしゃくりあげがアイドルチックだけど。
ホリプロBOXの『恋はう・ら・は・ら』と合わせれば、これで郁恵の
京平シングルはコンプリート。他にこのBOXではナッキーの主題歌『あこがれ/
あなたと夢とポップ・ロック』『ひき潮』もCD化。こちらもせつなくて泣けます。
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#056 京平祭り第4弾・アニメ繋がりで(2004-4-22up)

★「重戦機エルガイム」MIO/鮎川麻弥
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「TRANSFORMER」の1年前にもSPACY?なアニメ主題歌を手掛けています。 
今回は「重戦機エルガイム」の主題歌2曲をご紹介します。僕が持っているのは
「STARCHILD CD SINGLE COLLECTION Vol.4」(K10X-23034)<K>というCDSで
オープニング曲がカップリングされてます。ちなみにアニメの内容はサッパリ…^^;。
富野由悠季原作、名古屋テレビ・創通エージェンシー・日本サンライズ制作だとか。
S59年1月21日にリリースされたのはMIOの『エルガイム-Time for L-GAIM-』 
(オリコン最高位16位・売上10.2万枚)。作詞:売野雅勇・作曲:筒美京平・編曲:松下誠。
歌詞はちょい荒くれた男歌。ただ1人称が“僕”なのが軟弱。〜ね、の売野節も見え隠れ。 
サビは英語。アニメに出てくる“heavy metal”(何?)も合いの手で入ってます。
この年の筒美京平+松下誠と言えばMIEの「灰とダイヤモンド」。
確かにストレートな歌謡デジロックなウンドは相通じるものがあります。 
A-B-C-D-D'-A-B-C-D-D-D'の2:50"短い構成。前半は結構とっ散らかったメロ。
B-Cは分けて良いのか判んないけど、2小節の動機で同じ譜割を繰り返す京平節。
サビはマイナーの循環コード系の大きなメロディーなります(灰とダイヤモンド風味)。
MIOのボーカルはソフトな内藤やす子といったハスキーボイス。酒焼けしたっぽい
夜の雰囲気がたっぷり。男歌のせいか“ら行”は巻き舌。野郎臭く歌い上げてます。
打って変わってS59年7月25日にリリースされた『風のノー・リプライ』はフェミニンな
仕上がり。確か鮎川麻弥のデビュー曲(オリコン最高位17位・売上9.7万枚)。
作詞は同じく売野雅勇。“MarkU”などアニメ語も取り入れつつ、ルビ振りまくり。 
メロディーの方は頭サビがキャッチーな正統派POPS。メジャーとマイナーが
入り混じってます。D-A-B-C-D-A-B-C-Dの構成。8小節づつ展開していきます。
イモ臭いAメロ→洒落た展開のBメロ、そしてカタルシスなCメロ。
頭サビも良いのですが僕は抜けが気持ち良いCメロが好き。 
編曲は戸塚修。この年は前出MIEの「NEVER」なんてのもありますが、 
この曲ではオーソドックスなPOPなアレンジ。パーカッションやカッティングギターを 
効かせながらストリングスがうねりまくります。でもこの曲聴くたび河合奈保子の「デビュー」 
(S60年、作詞:売野・作曲:林哲司・編曲:鷺巣詩郎)を思い出すんだけど雰囲気似てない?。
そんな飛翔感溢れるサウンドです。鮎川麻弥は歌の上手いお姉さん系のボーカル。
どういう経緯でデビューしたのか知りませんが。少々“さ行”の舌さばきが気になるけど、
それを除けば上品に唄ってます。後の『愛はロマネスク』はうっすら覚えてるけど、
S62年リリースの『夢色チェイサー』も京平先生ですが、こちらは全然記憶無いっす。
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#055 京平祭り第3弾@箱地獄ver.(2004-4-20up)

★「TRANSFORMER/PEACE AGAIN」下成佐登子
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今週の1曲#041では「小公女セーラ」の主題歌『花のささやき』をご紹介しましたが、 
今年の3月末にとんでもない物がリリースされてました。タイトルは…
「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー
TRANSFORMERS HISTORY OF MUSIC 1984〜1990」

当然お目当ては下成佐登子『TRANSFORMER』とc/wの『PEACE AGAIN』。 
アニメ自体ストーリーは覚えてないし興味なかったけど、テーマ曲が好きでよく見てました。
(ブックレットによると人間に変身するロボットの話らしい@米国産。戦いぶりは判らぬが…) 
シングルレコードが発売されたのはS60年9月21日。2曲とも
作詞:大津あきら・作曲:筒美京平・編曲:鷺巣詩郎の布陣。まずはオープニングの
『TRANSFORMER』。サウンド的には萩田アレンジの松本伊代「ビリーヴ」をド派手で 
SPACYで重量感持たせたって感じ。コーラスもソウルフルだし。
リフレイン前の間奏が気持ち「艶姿ナミダ娘」@馬飼野。どっちにしろ<V>社の音って事か。
京平先生のメロはトリッキー。Aメロの入りからW→Um→X→V7→Ym
(細かい動きや装飾は省略)という、あまり歌謡曲では馴染みの無い動きをします。
Bメロでは一気にカタルシス。マイナーの大きなメロでここが京平節の抜き所!。
サビはYm→X→Tって妙な動きの上に動機が6小節。凄く引っかかると言うか、
据わり悪くて気持ち悪いくらい。下成佐登子のBESTにも収録されてる怪作です。
そしてエンディングの『PEACE AGAIN』。21世紀にCDで聴けるなんて感動モノ。
これが京平先生にしてはかなり実験的な作品(僕が他を知らないだけか?)。
サビの最後の歌詞ワンセンテンス以外、ひたすらY→W→X→V7の4小節を
ループします。メロは下から徐々に上り詰めて行き、ボーカルと相まってかなりアゲ。 
この曲、マイナーなのでYは通常mなのですがメジャーコードを遣っているので 
より不思議さと壮大さを醸し出しています。こちらもかなりSPACY。 
美声の下成佐登子はYAMAHA出身で、デビュー当時はビブラードがドライブしまくりの 
ヒステリックな華原朋美みたいでしたが、この頃はコントロールされいい味出してます。
ちなみに2曲ともTVサイズver.とオリジナルカラオケも収録。これも堪りません。
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#054 京平祭り第2弾@箱地獄ver.(2004-4-17up)

★『松本伊代BOX』
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今週の1曲の#070では『恋のバイオリズム』をご紹介しましたが、 
S57年組が次々BOXをリリースする中、彼女もCD+DVDを発売。
でもBEST盤は持ってるし、DVD要らないんだけど…の気持ちを押したのは
ブックレットに寄せた京平先生コメント。大した内容ではないけど人柄が感じられます。
当時僕がレコードで持ってたのは『太陽がいっぱい』『オトナじゃないの』。 
前者は伊代本人がシングルに推して結局売れなかったと事務所に非難されたと
何かで読んだ記憶が。“オリコン”?“月刊明星”か?。後者は作詞:糸井重里第2弾。
おどろおどろしいマイナーなAメロから、インパクト大な♪か〜けちゃうぞ
ピーピピッピッ!のBメロが絶品な京平節。コンスタントなセールスを上げていたのに、
チャート的に苦戦していたのが残念でなりません。同じ作家の3rd.シングル
『TVの国からキラキラ』も今聴きなおすと凄い曲。ストーリー自体は憧れの彼から
好かれているらしいって内容で、“TVの国”=ドラマみたいな話にときめいてる!
って感じなんだけど、私はTVアイドルなんだと宣言してるみたいな仕上がり。
c/wの『PATA PATA』も切なく畳み込みかけるサビが素敵。
デビュー曲で大ヒット曲『センチメンタル・ジャーニー』『ラブ・ミー・テンダー』
オールディーズのフレーバーを散りばめたカラフルPOPS。僕の趣味とは違うけど。
亀井登志夫作品や尾崎亜美プロデュースを経て再び京平先生とコラボ。
アレンジが思いっきりジム・ステインマンなのにメロディーはマイナー歌謡な『ビリーヴ』
事務所ボンドのバーター高部知子主演のドラマ「転校少女Y」は見てなかったな。
『あなたに帰りたい(Dnacin' In The Heart)』のc/w『You Don't Know Why』。この曲、
何か洋楽に似てるんだけど思い出せないっす。アレンジの萩田光雄とのGOOD JOBって感じ。 
昔はかったるくて苦手だった3連ロッカバラードの『ポニーテイルは結ばない』
今聴くとしみじみ胸に沁みてきます。売野雅勇のステレオタイプな歌詞はどうかと思うけど。 
こうやって彼女のヒストリーを振り返ると、歌手としてちゃんと成長の跡が見られるんですね。
今だからこそわかる、スタッフの愛が感じられるプロダクツの数々です。
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#053 京平祭り第1弾@箱地獄ver.ついでに船山仕事を考える3(2004-4-16up)

★『Premium Box』柏原芳恵
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今週の1曲の#028では京平先生作曲の『悪戯NIGHT DOLL』をご紹介しましたが、
去年人にBEST盤「GOLDEN J-POP」買わせておきながらBOXをリリース。
箱がデカくて邪魔だぞ!って事で京平祭りの開幕です。
彼女の最初の京平シングルは朝倉理恵のカバー『あの場所から』
今でも忘れられないのが全日本歌謡選抜(QR)の電話出演時のこと。
“今度の新曲はカバーだけど”という小川哲也に、“えぇそうなんですか!?”
と狼狽しまくりのよしえ。スタッフから知らされること無くRecしたんすかね。
ちなみに僕はシングルの高田弘アレンジの方が古臭いけどシンプルで好き。
H2Oのコーラスでも話題になったのは『ト・レ・モ・ロ』。そっか作詞松本隆は
この曲だけなんだね。フレージングが入れ替わったりする掛け合いを活かした
ストーリーの構築は流石です。詞と曲どちらが先なんでしょ。
c/w『海岸線』もマイナーの8ビートでマッタリ攻め入ってくるサビメロが素敵な楽曲。
続く『悪戯NIGHT DOLL』と何と言ってもデジタル化した船山基紀の鉄板仕事。
頑張って機材使いまっせ感がアリなアレンジがアゲ♪。ただのピコピコテクノじゃなく
洒落たサウンドに仕上げた功績は大きいと思う。S59年の船山基紀は凄いっす!。
この後しばらくインターバルを置いてTV主題歌『女ともだち』『化石の森』をコラボ。
ただこの頃の曲はサビメロが間延びしていて僕にはちょっと退屈。
京平先生だからって書いた曲が全て好きって訳じゃないんです^^;。
彼女はデビュー時に比べて歌も上達しましたね。ただ独特のテヌート唱法が
好き嫌い分かれそうな所。微妙な甘ったるさも女性にはウケないかも。
今も独身でしぶとく生き残る彼女の姿勢に感服します。
他ではジャケ写・楽曲ともに『夏模様』が大好き。
ところで特典DVD、トップテンの『悪戯NIGHT DOLL』がバックバンドだったのに
榊原郁恵「ROBOT」と同様の感動を覚えました。そういや他の歌番組も生だったか。
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#052 結局、作家じゃないんだ(2004-3-30up)

★「ちょっと春風」沢田富美子
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実はこの曲が収録されたオムニの紹介#006でさらっと触れたことが
あったのだけど、やっぱ掘り下げたくなったのでPICK UPします!。
前回と同じくSONYの沢田、沢田富美子のデビュー曲『ちょっと春風』
をご紹介します。オリコンTOP100には入らなかったんだよねぇ…。
作詞は三浦徳子。“あなたは私のこと好きかしら?”という気持ちの揺れを、
海辺のドライブを背景に綴られてます。男は仕草とか大人っぽいけど
主人公は夢見る少女系で多少幼い気も。チャームポイントの長い髪が
頭サビの歌詞に織り込まれているのは完璧なプロデュースです。
ただ歌詞の切れ目がもうちょいメロディーにシンクロして欲しいかも。
作曲は小田裕一郎。つまり聖子フォロワー。頭サビの構成からかなり意識してるはず。
主調からすぐZm7-5に入るけど全体がメジャーベースであまり効果ない風。
誰しもが今でもその後の♪肩先揺れるな〜ぁがい髪に、を覚えてるんだから
惜しいよね。AメロというかAブロックは全体的に白玉や休符を多用してゆったり目。
後半はバリエーションに富んでるし、フルレンジでボーカルを際立ててます。
アレンジは聖子の大村雅朗。もうSONYの鉄板仕事。とりあえずイントロの
ギターのリフにクラクラ。カッティングも芸が細かくてオケだけでも聴きたい感じ。
華やかに盛り上げるブラスにストリングス。リズム隊もピリリと効いて。コーラスも
前時代歌謡的なソウルフルな女声コーラスじゃない男声コーラス。ひゅるるんした
シンセといい、どこを切ってもお洒落で、J-POPはかくあるべきってお手本みたい。
話題のボーカルはふんわりした声質。歌唱が丁寧すぎるのかリズムの入りが
微妙にズレてるかも。でも独特の揺らぎがあってハマると麻薬みたいな感じ。
色香もあってチャーミングだし。上手くすれば絶対キャンパスアイドルになれたのに。
S56年のSONYはサンミュの竹本孝之が一押だし(政治的にそうしないと…)、 同じナベプロ+
SONYで和泉友子もいたし、ひっちゃんに金掛けてたからなぁ。第二の浜田朱里か?
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#051 四月の気配を感じると(2004-3-25up)

★「花の精〜私のON-AIR〜」沢田玉恵
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“今週の1曲”は1アーチスト1曲という縛りで書いていたので、この曲を収録した
オムニバスCDを早々に入手した時は歯痒かったのですが。“これってどうよ”で
最初にやりたかったのはこの曲だったり。今回は沢田玉恵のデビュー曲
『花の精』をご紹介します。VOL.78では2nd.シングル『紫外線』を取り上げました。
作詞は松本隆。ミドル・ティーンが唄うには大人っぽい内容。シチュエーションは夜だし。
お好みのどんな花にでも咲き狂えるというのに、あなたは煮え切らないのね!という
女性上位物。普段は似た物3連発ですが、この曲では昼顔・りんどう・アネモネ・馬酔木と4連発。
「風立ちぬ」と一緒で季節も統一されてませんが、何か暗喩してるのでしょうか?。
作曲は筒美京平。構成は大まかにA-B-Cなんだけど、一つのブロックに1〜4小節の
動機が満載。「C」以上にとっ散らかっていると言えましょう。Aメロは同じ譜割で変化つけたり、
Cメロでは16分音符で畳み込みかけたり、ありとあらゆるトリッキーなメロが沢山詰ってます。
反面散漫と言うかサビが多少地味か。ハモリとかは格好良いんだけどね。
それを補う編曲は武部聡志。作詞・作曲と合わせ斉藤由貴を手掛けたトリオです。
オブリガードも美しいし、ストリングスとシンセのバランス感覚もGood!。重量感溢れるビート。
その上煌びやかな船山基紀っぽい16の刻みで、疾走感のあるDISCOっぽさを醸し出してます。
彼女の眉同様、気の強そうな真っ直ぐなボーカルも好感持てます。
そんなに技巧派だとは思わないけど、未完の大器って風格。
ただビジュアル的にアイドルとして華があるという感じでは無い気が…。
グリーンのジャケ写やカラーレコードは凄く萌えなんだけど。
そもそも、この曲も2nd.も彼女にしたら、格好良いけど、難しい世界観だったのでは?。
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#050 春の陽炎のような…(2004-3-25up)

★「駈けてきた処女」三田寛子
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以前今週の1曲VOL.119では『ときめきおぼろ』をご紹介しましたが、今回は三田寛子の
デビュー曲『駈けてきた処女』をPICKUPします。先日電車に乗りながら
MDでふと聴いたこの曲に麗らかな春の雰囲気を感じたので、取り上げてみました。
昔3月も中旬過ぎると新人ラッシュな頃合で、この曲も好調なチャートアクションでした。
作詞は女物を良く扱う阿木耀子。深読みすると恋に目覚める少女のエロスも結構溢れてます。
デビューに相応しいフレッシュなスタート感も保ちつつ、16歳の春を謳い上げています。
作曲は井上陽水。どういう経緯でディレクションされたんでしょうかね?。構成はA-B-C-D。
陽水っぽい気持ち悪さが現れているのはAメロ。本人の閃きなのか、彼女のレンジのせいか、
主調AとBメロ以降の主調Eとのせめぎ合い。この“おやっ?”と思わせる転調が不気味。
変化の仕方が臨時記号で済ませてしまえる位なので、その微妙なタッチが堪らないです。
編曲は萩田光雄。手堅いSONY仕事の真骨頂。マッタリした百恵風味のアレンジ。
重厚なストリングスワークにギターのリフ。洒落たコーラスと何処を切っても萩田印。
イントロや間奏、エンディングと歌メロの部分の兼ね合いも美しく仕上がってます。明菜の
「少女A」の方が大ブレイクしましたが、秀美の「妖精時代」等と通して聴けば納得の出来栄えです。
唄わされてる感たっぷりのボーカルも初々しさと言うならばセールスポイントに。
口の開ききってないぽそぽそした所も大目に見ましょう。一番好きなのは1コーラス目のサビ。
♪は“る”〜を踏“み”〜の白玉部分。絶妙な揺らぎが堪らなくセクシーです。リフの同じ箇所は×。
セカンドシングル『夏の雫』もへんてこな衝撃作でしたが、日テレ音楽祭新人賞に漏れて。
全てが狂い始めたのでしょうか?。同じSONYにシブがき隊がいたのも不運でした。
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#049 春のビクター祭り・その5(2004-3-12up)

★『甲斐智枝美 コレクション』
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以前今週の1曲ではVOL.160ではデビュー曲『スタア』をご紹介しましたが、
ヒット曲が1曲も無い彼女ですらCDリリースされました!。マジ奇跡。
やっぱ出色はデビュー曲だけど、捨てがたいのは2nd.の『さよならサンセット』。 
作詞は伊藤アキラ。他にもシングルを手がけてます。作曲は安部恭弘。
彼の歌手デビュー前の提供曲。特にマイナーのブリッジへ入る直前や、 
augコードがピッタリはまったサビが好き。色んな動機が楽しめるし、♪おきたいの〜
と下から上へ昇るメロ等、かなり研究したのか煌びやかなアイドルPOPSな仕上がり。
ただリフレインへ行く前が唐突なドラムだけってのは如何な物か…。
アレンジの船山基紀にもっとサビ感を煽るように盛り上げて欲しかったです。
ジャケ写とタイトルが可愛らしい『マーマレード気分』や、カバーブームが所産した、
『誘ってルンナ(月影のナポリ)』は大村雅朗や鈴木茂のアレンジが頑張ってます。
というか、聴き所がその辺りしか…。タイアップも無意味に終わった
『Si!Si!C!』。キメ言葉として成り立ってない感じ。ジャケが後の渡辺桂子みたい。
マイナーチューン2曲『枯葉天使』『踊り子〜つれてって・愛のSpain〜』
どちらも大谷和夫の高揚感溢れるストリングスワークが聴き応え有り。
だた前者はサビメロが地味過ぎ、後者は全体にキーが低いかも。
結局S55年のホリプロってスカウトキャラバンの比企理恵より甲斐智枝美の方が
表目だったと思うけど、歌手としてはライバルが多すぎましたね。
3/11(木)放送の“あの人は今!?”で久しぶりにお姿を拝見。
『スタア』まで歌ってました。他に井上望も出てました。育児してますって
感じのかすれ声だけど、独特の息み感は健在。でもリズム感は良かったかも。
ただグラマーだったのがより豊満に。プチ清水由貴子状態。まあ幸せそうで何より。
それより回答者。当たったとは言え、名前を漢字で書けなかったり間違ってるぞ。 
「恵」じゃ無いです「枝」です。51%…結局その程度の認知度な訳だ。
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#048 春のビクター祭り・その4(2004-2-26up)

★『岡本舞子 コレクション』
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今週の1曲のVOL.103では『ナツオの恋人ナツコ』をご紹介しましたが、
彼女も今回のびっぷ!シリーズでめでたくCDがリリースされました。
白石まるみ同様オリジナルアルバムが復刻されてますが、初めてのBEST盤。
デビュー曲『愛って林檎ですか』や2nd.『ファンレター』の作詞は阿久悠。
サビやAメロの入りが同じ言葉遣いだったり、心情をですます調や文語的な表現で
綴られてるけど、他の同期の楽曲と比べてup-to-dateじゃないよね。確かに
差別化という意味では図られていると思うけど、僕は魅力的に受け取れません。
確か本人、歌詞の中に「死」という言葉が出て来て驚いたとか
インタビューで答えてた様な…。オリコンの記事だったか。
職業作家がシングルを多く手がける中『憶病なヴィーナス』は尾崎亜美のPENによる物。
気持ち的にはビクターの伊代より「天使のウインク」風「二人だけのセレモニー」
なんだろうけど、コード進行に懲りすぎた分メロディーが散漫で弱いです。アレンジも
煌びやかな割りに地味な印象。もっとメロディメロディしてあげた方が合うと思う。
タイトルの漢字を“肉月”じゃなく“立心偏”にしろと尾崎亜美が主張したとは、
どこで入手したネタだっけ…?。“臆病”の方が一般的か。
なので、やはり彼女は『ナツオの恋人ナツコ』でキマリ!。一番商業POPでインパクト
有って、尚且つキャッチー。歌詞・メロ・アレンジ三位一体で大好き。カッコ良いよね。
編曲を多く手がける山川恵津子も、上品で卒なくこなす物が多い中、これは出色。
で、ハードに行き過ぎたのがラストシングル『さよならペガサス』。って、ボーカルの話
なんだけど、この力の入りっぷりとかしゃくりあげとかすごく苦手。自然に出てくるものなのか。
元々上手い娘なんだから、もっと落ち着かせて歌わせた方が凄みも出てくるんじゃない?。
そもそも映画の主題歌だけど、この楽曲のテイストでハマっていたのか?。
ポジション的に曖昧で大ブレイクはしなかったけど、森川美穂的アプローチをしてたら
もう少し息の長い歌手にはなれたのかも。多分S60年ビクターの1押しだったんだと
思うけど、2年目の荻野目ちゃんにサッサと商売を切り替えて肩入れしたか?。
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#047 春のビクター祭り・その3(2004-2-22up)

★『水谷麻里 コレクション』
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今週の1曲では早々に『乙女日和』VOL.2でご紹介しましたが、
今回のびっぷシリーズで彼女のBEST盤もリリースされました。
当然1曲目はデビュー曲の『21世紀まで愛して』。当時はまだ先の事だと
思っていたけどもう21世紀だもんね。感慨深いものがあります。
曲自体は大して思い入れ無いんですが、船山基紀のSPACYなアレンジが
彼らしいビクター鉄板仕事なのでアガリます。ドカン・プシュー・ブオン…
やけくそなくらいカラフルで派手なリズム隊が最高!。正にデジタルの神様。
京平物では『乙女日和』のc/w『幻のユリ』も外せません。
松本隆お得意のフラワー物。小道具には御馴染み“樫の木”も出てきます。
主人公の女の子の名前と百合の花を掛けたストーリー。で、キーは彼氏の浮気なキス。
アイドルにはキスが必須なのか松本隆の趣味なのか。2番に出てくるの“友”って
語感が固いんですけど、譜割とストーリーとの狭間で苦肉の策って感じ。
まぁ僕も他にいい言葉が思い浮かばないから仕方ないとしますか。
京平先生のメロは16の細かい刻みが出てくるマイナーチューン。
サビで一瞬メジャーに。特にBメロの畳み込み掛ける辺りがとてもエクスタシー。
見逃せないのは武部聡志のアレンジ。A面のデジアナに比べるとだいぶデジPOP。
微に入り細に入りのシンセがたまらなくゴージャス。デジリマのせいか
聴き込むと色んな音が聴こえて来ます。このバッキング感はほんと武部ワールドです。
ただどちらもボーカルがねぇ…。もっと口に締りがあるといいのにねぇ。決して
斉藤由貴に歌って欲しいとは思わないけど、もっと麻里ちゃんに頑張って欲しかった。
翌年ボーカルが変身した後の怪作と言えば『ポキチ・ペキチ・パキチ』
微妙にマッタリしたアイドル系ラテン歌謡。一体何なのよ!誰のアイディアなのよ!。
インパクト大です。しつこくコーラスも入るし。他の歌詞やメロやアレンジは
普通にキャッチー。バックダンサーを引き連れて歌ってましたね。
サッカーのキックみたいな振りが好きでした。もうちょい売れてればなぁ…。
今新たにシングルが並んだジャケ写を眺めてると、超美少女なのにちょっと暗いよね。
同じく愛知県出身・O型のサンミュの某先輩的とでもいいましょうか…。
微笑んでも瞳が笑ってないの。ボーカリストとしても少し骨太だったら、生き延びれたかも。
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#046 春のビクター祭り・その2(2004-2-21up)

★『井上望 コレクション』
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以前今週の1曲のVOL.178ではデビュー曲『ルフラン』をご紹介しましたが、
まさかBEST…いやコレクションアルバムが出るとは恐れ入りました。
作家陣を眺めてるとスタ誕〜ビクターラインの岩崎宏美や石野真子フォロワーとしての
位置づけが浮かんできます。僕が一番聴きたかったのは2nd.シングル『好きだから』
作詞は千家和也。ビクター仕事といえば麻丘めぐみですが、そんな陽性な感じは微塵も無く、
失恋した女性が夜更けに雨に降られながら泣いている情景がひたすら暗く哀しく描かれています。
果たして相手の男も泣いているのかどうかは疑問だけど、フレッシュな新人が歌うにしては
凄くアダルティー。雨との組み合わせで歌詞から金木犀の香りが漂ってくるのはさすが。
作・編曲は穂口雄右。コンセプトは井上望版「失恋記念日」なんだろうけど、 楽曲的には
割とテンポの速い8ビートで、ベースラインとかグルーヴのある感じ。大まかにA-B-Cの構成。
リフレイン前にDメロが登場。サビの入りの♪好きだか〜ら、ってとこは掛け合いになってます。
で、この曲のサビ大好き!。m→m+5→mの展開がスリリングで且つおどろおどろしさを増長して
夜更け感を存分に表現してます。勿論ハープやストリングスのアレンジもゴージャス!。
ギターも洒落ていて、サウンドは上質なアイドル歌謡に仕上がっています。
ボーカルは上手いです。でもデビュー曲にも増してコブシが掛かってるのにはびっくり。
全体的じゃないけど、これは誰かのディレクションなんでしょうか?。
節回しも所々演歌的で、声質が鼻に掛かってるのも相俟って古臭いのが残念。
一転3曲目の『花ねがわくば』は明るいPOPの佳作。作家は同じ千家・穂口コンビ。
これって差し詰めビクターの林寛子か?。無条件にウキウキしてくる4つ刻みのビートが最高。
Aメロの玉数の少ないメロディーって何気ないけど、なかなか書けるもんじゃないですよ。
歌詞は阿久悠に通じる古典系だけど、今“わざと”こういうのを書けば面白いのかも。
それにしても第一プロのアイドルって歌は上手いけど…って人が多いよね。 前年デビューの
金井夕子に続くコアラ系のルックスで売り出しましたが、昭和54年という時期が悪かったのか。
ちなみに『好きだから』が売れなかった原因の半分はジャケ写せいだと思う(笑)。
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#045 春のビクター祭り・その1(2004-2-21up)

★『白石まるみ コレクション』
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CDが売れなくなって益々活発化する過去音源ビジネスですが、やっとビクターの
びっぷ!シリーズも活性化。今回はまず入手した白石まるみのご紹介。
デビュー曲『オリオン座の向こう』今週の1曲VOL.13でご紹介してます。
アルバムはVIVIDから復刻されているし、オムニバスでのCD化もあるので
今となっては耳馴染みの曲ばかりですが。 『YoKoSuKa愛の色』やアルバム曲
『6月のまばたき』は松任谷ブランドの新川博のアレンジがとてもお洒落。
キーボードの刻み方とかストリングス、コーラスワークから、ベルやフルート、
ハープシコードといった小物まで、松任谷正隆だといっても信じて疑わない出来。
それがいいのかは別としてね。彼も変に下品にデジタル化しなけりゃ良かったのに…。
先の2曲はメロディーもボーカルも上品。「風のスクリーン」というアルバムはきちんと
トータルプロデュースされていて、清涼感溢れる作品だと思います。
『恋人達の明日』は大貫妙子のカバー。といってもオリジナルは知らんのですが。
アレンジは椎名和夫。清水信之って言ってもバレないだろうけど。そんなサウンド。
明るくPOPに弾む好楽曲。歌ってる姿は記憶に残ってないんだけど。
循環コードで上から下に降りていくサビの甘酸っぱさが心地よいです。
結局、女優出身という彼女の立ち位置ってのが足枷となって、アイドル的な
捕らえ方をされ、評価されたのがボーカリストの表現力や楽曲のクオリティではなく、
かなり損をしたと思います。年齢的にも微妙だったし。
女優片手間のアダルト歌謡なんかより断然良い出来なんだけど…。ところで
彼女の歌手デビューって誰の思いつきなの?。売れなかったけどgoodプロデュースだよね。
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#044 石川ひとみ祭り・その4(2004-1-12up)

★石川ひとみ『CD-BOX2』disc7-8
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#7「ジュ・テーム」。シングル2枚を収録した7th.アルバム。但し「ひとりじめ」
c/w『彼をかえして』は未収録。フレンチPOPSのカバーも含む洒脱な楽曲で統一されたアルバム。
この中で一番好きなのは『秋の行方』。6/8(ワルツ)のマイナーチューン。作曲・編曲は渡辺茂樹。
秋から冬へ向かう季節感が凄く良く出てると思います。別れの予感に苛まれる女心が切ないです。
跳ねる譜割が多用されてるけど、テンポが速いので疾走感があって不思議な味わい。
最近はこういった曲調とかメロディーにお目にかからないですね。
昔は聴いて何とも思わなかったのに、意外とハマるのがカバー曲の『恋人失踪事件』
とてもコミカルなサウンドだし歌唱なんだけど、韻を踏んだ歌詞とも相まっていい味出してます。
本人も楽しんでるのが伝わってくるような、ハートウォームな1曲です。
アルバムのラストを飾るのは『あなたの天使』。西島三重子作曲のメジャーなミディアム。
『海のようなやさしさで…』と双璧なバラードに仕上がっています。
昔は「ジュ・テーム」ってあまり好きじゃなかったけど、大人になった今やっと良さが判るって感じ。
#8「プライベート」オリジナルアルバムとしては最後にリリースされた8th.。上質なPOPSを
ベースに割とバラエティーに富んだ曲調が揃っており、10曲中4曲を林哲司が手掛けてます。
彼はシングルA面でのリリースは無かったのが不思議。勿論、桃子よりこっちが先です。
注目はやっぱまず『ジプシー・ナイト』。恋に身を焦がす情熱的な女性を描いた楽曲ですが、
メロディーは林にしては骨太なマイナーPOPS。でもBメロに林っぽさが存分に出ています。
重量感溢れるアレンジも素敵。こういう歌も似合う女性になったんだなぁと
しみじみしてみたり。そして特筆すべきは歌唱方法。不自然なくらいなノン・ビブラート。
別にビブラート掛けてもよさそうだけど、誰の発案なんでしょうか?。色々試していたのかな。
そして傑作は『置き忘れたメモリー』でしょう!。玉置浩二・作曲。「恋」という名作に匹敵する位の出来。
A-A-B-A-A-B-B-Bのシンプルでマイナーな8ビート。学生時代の恋人にふと想いを馳せる女性を
描いてます。さりげないメロディーが胸に沁み入って来ます。こういうサビはみんな好きなんじゃないかな。
そしていつも派手で下世話なイメージのある鷺巣詩郎が、しっとり趣のあるアレンジしてます。
また「冬のかもめ」のc/w「いつわり」を作曲した今の旦那様・山田直毅氏もアレンジで2曲参加。
ひっちゃんの楽曲にもデジタルな手法が取り入れられるようになりました。
8枚組みで\12,000-はファンじゃない人は中々手が出せないと思うけど、僕はこのBOXセットを
入手する事が出来て幸せです。「まちぶせ」がヒットして良かった。祝・全アルバムCD化!。
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#043 石川ひとみ祭り・その3(2004-1-12up)

★石川ひとみ『CD-BOX2』disc5-6
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#5「まちぶせ」大ヒットの表題曲を含む最大のヒット作。廉価盤でもリリース。
でもオリコン最高位は11位止まりだった記憶が…。更にアレンジが上品なPOPS中心に。
『なきまね』はソーダ水の爽やかさを音に具現化したかの様なサウンド。編曲は松任谷正隆。
亀井登志夫のメロディー自体は派手じゃないんだけど、ストリングス、ブラス、アコギ&アコピ、
カスタネット、うねるベースラインに完璧なコーラス等、迸る才能を感じるワークで
聴き応えのある作品に仕上がっています。この頃の正隆さんのアレンジ洒落てて良いよね。
ちょっぴり歌謡ロックな『Kiss me please』も結構好き。どの曲のボーカルも肩の力が抜けて、
表情豊かで色香溢れてます。長岡氏のディレクションの賜物か。そうそう阿木耀子風な
『人形が見てる』(Sg.c/w曲)のエロチズムもお忘れなく。でも当時は意味が判ってなかった筈。
今ならなんとなく!?。逆に『セシルの部屋』『懐かしきリフレイン』は特に趣味じゃないっす…。
#6「夢模様」シングルヒットの余勢で4ヶ月という短いスパンでリリースされた6th.。
最初Sg.1枚のみ収録でしたが、後に『マリンブルーに溶けないで』『ガラスの恋人』
B面でシングルカットされました。この辺のナベプロ体質がセコくて嫌い。ホント『にわか雨』
リリースしとけば違った展開が…。サウンドはよりPOPに。ドメスティックな歌謡曲とは一線を画した
仕上がりに。でも一番好きなのは『夕暮れて』だったりします。丸山圭子+佐藤準夫妻の作品。
♪夕暮れて 行き暮れて〜のグルグルするサビは勿論、その後で♪ぁ茜雲〜って引っ張り上げる所が
とってもエクスタシー。妙に弾んだアレンジも堪りません。BOX1でCD化された時から聴きまくってます。
ちょっぴりデジタル歌謡な『午後の夢』もお薦め。アレンジャーとして活躍してる井上鑑の作曲。
あなたに恋する私が見た白日夢。悶々としたお色気が溢れているので、すっかり封印されている体の
LD「ROMANCING MYSTERY〜瞳の中の女たち〜」にも収録されてます。
それから純粋無垢な『マリー』。こういう汚れの無い世界はとても苦手。お色気プリーズで!。続く…
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#042 石川ひとみ祭り・その2(2004-1-12up)

★石川ひとみ『CD-BOX2』disc3-4
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#3『ひとみ…』一転ひっちゃんの明るい部分を前面に押し出した3rd.アルバム。
B面では台詞入りのストーリー仕立て。故に野原理香(神田広美)&穂口雄右夫妻のFUNKナンバー
「人の気も知らないで…」は未収録。全体的に聴き心地の良いPOPなサウンド。
この陽性な感じはある意味プリンセス・プリンプリン的でもあります。
これまでもカントリーっぽ曲は取り上げてましたが『さり気なく おし気なく』もそんな1曲。
LIVEで聴いたことありますがしっとりとしていい感じ。ボーカルも技巧に走るだけでなく
コントロールが出来るようになって、表情が出てくるようになりました。
『ショップ アラウンド』は尺も短いので小粒な佳品って感じ。作詞は小室みつ子。
これまでとは違って出てくるアイテムも女の子っぽくて、情景描写も凄く目に浮かびます。
そして極みは『恋のディスコ』。そう昭和54年のディスコサウンドが脳天を直撃。
チョコワカするギターにストリングス、ブラスやリズム隊。身体ごとウキウキしてきます。
原題からするとイタリア・ユーロ系なのか?。ひっちゃんがここまでディスコしてるのはこの曲だけか。
#4「Inside/Outside」BOX1でも書きましたが、僕が初めて買ったひっちゃんのLP。
アイドルのアルバムなんて…、て思っていた自分に衝撃を与えた作品です。
何と言っても針を落とした途端に流れてきたのが『思いがけない序章プロローグ
本当メロディーも渋いんだけど、大村雅朗のアレンジが実に見事なキマリっぷり。
♪タントン、と頭でタムがFILL INした瞬間、ノックダウンって感じ。16ビートの真骨頂でしょ。
キャリア前半のひっちゃんサウンドの構築は、彼無しでは有り得なかったと言い切れます。
今回CD化されて嬉しかったのが『気まぐれフィーリング』。手持ちのレコードで
自分で勝手にベストテンとかやってた時、『Blue Dancing』と一緒にしょっちゅう掛けてた記憶があります。
JAZZYでマイナーなシャッフル。派手なサビじゃないけど、子供心に感じた色気があったのでしょうか。
しなやかなボーカルもgood。いやぁ久しぶりに聴けて感動しました。ラストの『海のようなやさしさで…』
世の中かったるいバラードが多いけど、爽やかな出来上がりで聴き易いです。この曲に限らず
ひっちゃんのアルバムのラストを飾るバラードは珠玉の作品ばかり。ドメスティックな歌謡曲と
ちゃんぽんなアルバムだけど、僕にとって一番フェイバリットなアルバムです。続く…
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#041 石川ひとみ祭り・その1(2004-1-12up)

★石川ひとみ『CD-BOX2』disc1-2
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2004年のメインイベントがもう1月に。1/7に石川ひとみCD-BOX2が発売されました!。
“生きてて良かった〜!(感涙)”って事で各DISCから何曲か掻い摘んでレビューします。
#1「くるみ割り人形」シングル2枚含む記念すべき1st.アルバム。廉価盤でもリリースされました。
歌謡曲からカバー曲、アップテンポからバラードまで様々なジャンルの楽曲にTRYしています。
出色なのは、まず大村雅朗作・編曲の『雨に誘われて』。倍速ミディアムっぽいマイナーチューン。
元ネタは何?、何ていうビートなの?。無国籍な独特のグルーヴを持ってます。
テンション系のスリリングなサウンドで、雨に濡れた私があなたに迫るシチュエーションを表現。
タイトなブラスにストリングス、リズム隊。マジに完璧なアレンジワーク。ギターの雨音が秀逸です。
もう1曲は『ショッキング・ブルー』。作曲はブレイクはこれからって時に夭逝した大塚博堂。
パンチのある抜けたサビ。ハードギターに乗せた力任せで初々しいボーカルがハマってます。
童謡“通りゃんせ”をモチーフにしてる2nd.Sg.のc/w『タイトロープ』や3rd.Sg.のプロットとも言える
『フェミニン』をはじめ、デビューシングル以外の8曲全て大村雅朗の編曲。確かにハイティーンでの
デビューなんだけど、歌詞の内容もサウンドも女性アイドルの新人らしからぬ大人っぽいアルバムです。
#2「ひとりぼっちのサーカス」3rd.4th.シングルを含むセカンドアルバム。10曲中8曲がマイナー。
前作同様大人っぽい歌詞ばかり。4th.Sg.c/wの『ムーンライト・ドリーム』が超カッコ良いんだけど、
アルバム曲なら『冬の花』かな、BOX1でもCD化されてたけど。イントロ無しでいきなりの歌い出し。
サビだけメジャーに展開します。この曲も作曲・編曲は大村雅朗。彼のメロディーも切ないんだけど、
三浦徳子が描く、今雨が雪に変わる情景がメロにマッチして泣けます。“赤いコート”って
新しい彼女の事だったんだね。今頃気付いたりして。一人別れに耐え忍ぶ女性の姿が目に浮かびます。
三木たかし作曲の『哀愁に走って』。タイトルからして百恵を狙ったのでしょうか?。シングル候補曲か。
「木枯らしの二人」とか「純愛」とかに通じる駆け落ち系ナンバー。リフレインの半音#がツボにハマります。
全体的にボーカルは更にターボが掛かり、ドライヴしまくりで喉自慢な感じ。
上手いけど多少味わいが損なわれてます。3rd.Sg.のc/w『らぶ・とりーとめんと』はLIVE映えする
好楽曲だけど、この10曲の中でちょっと浮いてるかも。他にも不倫臭漂う『遅れてきた少女』など、
僕好みの暗い曲が多数有り。僕は好きだけどアイドル然としたのを期待する方には重いか。続く…