特集
命の海・沖縄

2007年春、1人の男が沖縄に渡った。
林正道。7年前、病に倒れ以来活動を休止していた彼だが、
このたびその活動を再開。
彼はなぜ沖縄に行ったのか。今の沖縄で何を伝えたかったのか。
これはその34日間の旅の記録である。


3月10日、旅立ちの日。
名古屋港フェリー埠頭。

荷物が多いため今回は船での
沖縄入り。めっちゃ時間かかる。

車のウインドウにはこんなポスタ
ーが貼られていた。

海に入れなくなってから作り始めた
手作りのジュゴンロボットが今回、故郷
の海に帰る。

全校生徒わずか6名の名護市
嘉陽小学校がスタートの地。

このマンタはすごい。
本物と全く同じ動きである。

林は言う。このロボットを通じて「今度は
本物に会いたい」という気持ちが芽生
えてくれれば・・・と。

死んだサンゴの話をする林。
泣いていた。

きっと子供たちの心には何かが芽生え
たはずだ。この後、小学校・幼稚園を
中心とした「心の旅」が続く。

けれど三河湾でスナメリを守るのと、
沖縄でジュゴンを守るのとではワケが
違う。その背景はあまりにも重い。

基地、経済、しがらみ・・・今の
沖縄が抱える問題は大きい。

ジュゴンの海、大浦湾が一望
できる小高い場所に行った。

その山の中腹では土砂を削っていた。
この赤土が海に流れこむ。水質汚濁、
サンゴの白化、これが今の海の現状。

海の神様にお参り。林は去年、神様
本人にあったらしい。ママチャリに乗って
いたそうだ。

彼は海に入れないので代わりに
俺が潜った。これはリュウキュウ
スガモ。

これを食べにジュゴンは沿岸部にやっ
て来る。この海なら、がんばればいつか
ジュゴンは戻ってきてくれると思った。

英語の手紙を携えて米軍基地
キャンプシュワブへ。

入り口では当然止められる。しかし彼は
中から出てきた兵士に頼んで手紙を
ヘッドに渡してもらうことに成功!

辺野古の海。この沖合いに海上ヘリポ
ートの建設が予定されている。けれども
とにかく彼の手紙は届いた。

林の活動を沖縄テレビさんが
取材してくれた!

スーパーニュースで10分近くOA。
このおかげで沖縄ではちょっとしたブー
ムに。琉球新報さんものっけてくれた。

けれど金の無い彼のホテルは
軽自動車。せまい。足すら伸ば
せない。

更に、魚を釣ってそれを食って
暮らす、というムチャな生活。
彼は釣りがヘタなのである。

34日間で減った体重は18kg
毎日がヘロヘロなのだった。

俺が1つだけプレゼントした物、
ビワの種。ガンに効くという。彼
のガンはまだ完治してはいない

全走行距離、2912km。
イベント開催場所、37箇所。
出会った人、1000人以上。
釣れた魚・・・・・0匹。

病気と闘い、命をけずりながら
の34日間。けれど彼は、いつ
も、どんな時も、笑っていた。

沖縄でやりたかったこと、
沖縄に伝えたかったこと、
間違いなく彼はこの地に、
大切な「何か」を残していった。


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